じはんきプレス
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コラム2026.03.30| 編集部

温泉旅館・ホテルの自販機設置完全ガイド2026|収益化と顧客体験の両立

#温泉旅館#ホテル#宿泊施設#自販機設置#観光
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温泉旅館・ホテルと自販機の関係

温泉旅館・ホテルにとって自販機は「ついついある設備」ですが、戦略的に活用することで宿泊客の満足度向上施設の追加収益を同時に実現できます。

宿泊施設の自販機は24時間365日稼働しており、特に深夜・早朝のルームサービスが止まる時間帯の需要をカバーする重要なサービスインフラです。

💡 旅館・ホテルの自販機稼働率

宿泊施設内の自販機は、一般立地と比べて稼働率・1台あたり売上が高い傾向があります。特に温泉旅館では入浴後の飲料需要が集中し、深夜帯の売上が全体の30〜40%を占めることもあります。


設置場所の戦略的選定

最重要設置場所|大浴場前後

温泉旅館の自販機設置場所として最も効果的なのは、大浴場の入口・出口付近です。

なぜ大浴場付近が有効か

  • 入浴後は体が脱水状態になり、飲料ニーズが急増
  • 「温泉後の一杯」という習慣的な購買行動
  • 深夜・早朝の入浴後でも購入できる利便性
  • 旅館の廊下・脱衣所付近は自然な動線上

推奨商品

  • 瓶牛乳・コーヒー牛乳(風呂上がりの定番)
  • スポーツドリンク・ミネラルウォーター
  • ビール・缶酎ハイ(夕方〜深夜需要)
  • 地元の地ビール・日本酒(ご当地体験)

第2設置場所|客室フロア

廊下・エレベーターホール付近への設置は、客室内での需要をカバーします。

客室フロアで売れる商品

  • 水・お茶(夜間の水分補給)
  • アイス・スナック(深夜のちょい食べ)
  • 翌朝の目覚めのコーヒー
  • 非常食・サプリメント

設置時の注意点 客室フロアは静粛性が求められるため、静音設計の自販機(コンプレッサー音が小さいタイプ)を選ぶことが重要です。また、自販機の照明が廊下に漏れて宿泊客の睡眠を妨げないよう、深夜は照明を暗くする設定も検討しましょう。

第3設置場所|ロビー・フロント付近

チェックイン・チェックアウト時の混雑時間帯に需要が集中します。

ロビー向け商品

  • ウェルカムドリンク感覚の飲料
  • 土産感覚のご当地飲料
  • 旅行中の必需品(整腸薬・頭痛薬・絆創膏)

旅館らしい商品ラインナップの作り方

差別化のポイント|「旅館体験」を演出する商品

一般の自販機と同じラインナップでは「どこにでもある自販機」になってしまいます。温泉旅館らしい商品を加えることで、旅の体験を豊かにしつつ収益も向上します。

旅館らしい商品の例

  1. 地元の地酒・クラフトビール 地元醸造所の瓶ビール・クラフトビールを取り扱うことで、「ここでしか飲めない」体験を提供。価格は高めでも宿泊客に受け入れられやすい。

  2. 温泉地の名物飲料 草津温泉なら「酸性水素水」、箱根なら「富士山麓の天然水」など、温泉地ならではのご当地飲料を前面に出す。

  3. 旅の必需品系グッズ 歯ブラシ・コンタクト液・整髪料・サプリメントを物販自販機で提供することで「忘れ物対策」として活用できる。

  4. 温泉後の特別飲料 温泉成分(温泉水・炭酸泉水)を使用した限定飲料は、温泉旅館のブランドとして独自性が高い。製造コストは高いが差別化効果は大きい。

アルコール飲料の取り扱い

温泉旅館での夜のビール・日本酒需要は高いです。アルコール自販機は成人確認機能(顔認証・年齢確認カード読み取り)が必要ですが、収益への貢献度が高いカテゴリです。

注意点

  • 酒類自動販売機の設置には酒類販売業の免許が必要
  • 深夜帯(23時以降)の販売には深夜酒類提供飲食店の届出が必要なケースあり
  • 未成年への販売防止措置が必須(顔認証・ICカード認証等)

機種選定のポイント|旅館・ホテル特有の条件

条件1|静音性

宿泊施設では騒音が許容されません。コンプレッサーの運転音が小さい機種、深夜の照明輝度を自動調整できる機種を選びましょう。

条件2|デザイン性

旅館の内装・雰囲気に合わせたカラー・デザインの自販機を選ぶか、ラッピングで統一感を出しましょう。「和風デザイン」の自販機も各メーカーから展開されています。

条件3|瓶商品対応

瓶牛乳・瓶ビールを扱う場合、瓶・缶兼用対応の機種が必要です。また、瓶回収ボックスの設置も検討しましょう。

条件4|温度帯の柔軟性

大浴場付近では冷たい飲料の需要が高いため、多温度帯対応(冷・冷冷・ホット)の機種が有利です。特に冬の温泉旅館では冷温両対応が必須です。


収益モデルと価格設定

旅館・ホテルでの価格設定

宿泊施設内の自販機は、一般より高い価格設定でも受け入れられやすいです。

旅館内自販機の価格設定目安

商品 市場価格 旅館内価格 増加率
ビール(350ml缶) 220円 280〜320円 +30〜45%
ミネラルウォーター(500ml) 130円 160〜200円 +23〜54%
地ビール(瓶330ml) 400円 500〜600円 +25〜50%
コーヒー牛乳(200ml) 120円 150〜200円 +25〜67%

価格設定のポイント 旅館内の価格設定は「ルームサービスより安い」という位置づけが重要です。ルームサービスのビールが600円なら、自販機ビールは350〜400円に設定することで「お得感」が生まれます。

売上歩合モデル(旅館側との分配)

旅館側が自販機事業者に場所を提供する場合の一般的な分配モデルです。

  • 売上の20〜35%を旅館側に還元(立地グレードによる)
  • または月額固定の場所代(3〜10万円)
  • 電気代は自販機事業者が負担するのが一般的

旅館・ホテルへの提案のポイント

旅館オーナーが自販機設置に求めるもの

  1. 旅館の雰囲気を壊さないデザイン 内装の統一感を損なわないよう、ラッピング・カラー調整を提案する

  2. 宿泊客からのクレーム対応 機器トラブル時の対応速度(24時間以内)を明示

  3. 適正な売上還元 旅館側の収益に貢献することを具体的な金額で示す

  4. 補充・メンテナンスの透明性 補充スケジュール・実績報告を定期的に提供する


まとめ

温泉旅館・ホテルへの自販機設置は、適切な機種選定・商品ラインナップ・設置場所の組み合わせで、宿泊客の満足度向上と安定した収益の両立が可能です。

特に、温泉旅館らしい「地酒・地ビール・ご当地飲料」を取り入れることで、他の一般自販機との差別化が生まれ、価格競争から抜け出せます。

旅館業界は高齢化・後継者不足で変革期を迎えており、「自販機で夜間の接客負担を軽減する」という提案は旅館オーナーに刺さりやすいです。ぜひ積極的に展開してみましょう。

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