じはんきプレス
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コラム2026.06.07| 編集部

サラリーマンが自販機副業を始めた!リアル収支レポート2026|1年間の全記録

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「副業」という言葉が当たり前になった時代でも、実際に一歩を踏み出す人は意外と少ないものです。

Kさん(仮名・43歳)は、首都圏に本社を置く中堅メーカーに勤める普通の会社員です。年収は約650万円。家族は妻と子ども二人。住宅ローンを抱え、教育費を考えると「もう少し収入が欲しい」という気持ちが常にありました。

「ブログはすぐ挫折しました。動画は向いていないし、クラウドソーシングは時間を切り売りしている感じが嫌で」——Kさんが自販機副業に行き着いたのは、2024年の秋。会社の近くにある自販機を眺めながら、「これ、自分でやったらどうなるんだろう」と思ったのがきっかけでした。

2025年1月に最初の自販機を設置し、それから1年間、Kさんは月ごとの売上・費用・純利益を全て記録し続けました。本記事では、そのリアルな数字と体験談を元に、サラリーマンが自販機副業を始める際に知っておくべき全てを解説します。

良い面だけでなく、失敗談も、後悔も、全て包み隠さずお伝えします。

📌 チェックポイント

本記事のデータは実際の副業オーナーへのインタビューを元に作成した体験ベースのレポートです。自販機の種類・設置場所・商品構成によって収益は大きく異なります。あくまで参考の一例としてご活用ください。


第1章:自販機副業を始める前に——準備と初期費用の全貌

なぜ「自販機」を選んだのか

Kさんが自販機副業を選んだ理由は明確でした。

「本業に支障をきたしたくなかったんです。デイトレードや転売は常に目を離せないし、ブログは記事を書き続けないといけない。自販機は、一度設置したら基本的に週1回補充に行くだけで動き続けると聞いて、ライフスタイルに合っていると思いました」

Kさんが選択したのは、冷温飲料対応の自販機1台(中古)を自分で仕入れ・運営するオーナー型のスタイルです。業者に全て委託するフルメンテナンス型(歩合で収入を受け取る形)より手間はかかりますが、利益率が高くなります。

初期費用の内訳

Kさんの自販機副業にかかった初期費用は以下の通りです。

項目 費用
中古自販機本体(40スロット冷温飲料対応) 32万円
搬入・設置工事費 8万円
電源工事費(専用コンセント増設) 6万円
最初の仕入れ商品費 8万円
自販機修理保険(年払い) 2万4,000円
合計 56万4,000円

「56万円という額は、最初は『高いな』と思いました。でも、中古の自販機は本来の価格の半額以下で買えることが多いし、設置工事は相見積もりを3社に出して選んだので適正価格です。貯金から出しました」

💡 中古自販機購入の注意点

中古自販機は安価ですが、製造年・メンテナンス履歴・コンプレッサーの状態を必ず確認しましょう。製造から15年以上経過した機種は部品調達が難しくなることがあります。信頼できる中古自販機業者から購入し、購入後6ヶ月間の保証が付くものを選ぶことを推奨します。

設置場所の交渉

自販機副業で最も重要かつ難しいのが「設置場所の確保」です。

Kさんは設置場所候補を20カ所リストアップし、実際に交渉したのは8カ所。最終的に決まったのは、知人が経営する工場(従業員約40名)の休憩室でした。

「知人への交渉だったから話が早かったです。売上の15%を場所代として支払う条件で契約しました。最初から縁もゆかりもない場所に飛び込み交渉するのは、精神的にハードルが高かったので、まずは知人から始めたのは正解でした」


第2章:1年間の月別収支レポート——リアルな数字を全公開

月別収支の推移

設置から1年間(2025年1月〜12月)の月別収支です。

売上 商品仕入れ 場所代(15%) その他費用 純利益
1月 52,000円 26,000円 7,800円 2,000円 16,200円
2月 48,000円 24,000円 7,200円 0円 16,800円
3月 61,000円 29,000円 9,150円 0円 22,850円
4月 67,000円 31,000円 10,050円 5,000円 20,950円
5月 73,000円 34,000円 10,950円 0円 28,050円
6月 88,000円 40,000円 13,200円 0円 34,800円
7月 112,000円 50,000円 16,800円 0円 45,200円
8月 118,000円 53,000円 17,700円 12,000円 35,300円
9月 95,000円 43,000円 14,250円 0円 37,750円
10月 79,000円 36,000円 11,850円 0円 31,150円
11月 71,000円 32,000円 10,650円 0円 28,350円
12月 82,000円 37,000円 12,300円 3,000円 29,700円
合計 946,000円 435,000円 141,900円 22,000円 347,100円

年間純利益:約34万7,000円(月平均約2万8,900円)

「初年度は初期費用(56万4,000円)の回収には至りませんでしたが、純利益だけで34万7,000円。1年かけて資金を全部回収するつもりではなく、複数年で事業として育てるつもりでいたので、この数字は想定内です」

電気代はどうなっているのか

上記の費用に電気代が含まれていないことに気づいた方もいるでしょう。Kさんの場合、設置先の工場が電気代を負担する条件で、その分場所代コミッション率を15%に設定しました。自分で電気代を負担する場合は月2,000〜5,000円程度(自販機の機種・稼働環境による)の追加費用を見込む必要があります。

📌 チェックポイント

8月の費用に計上された12,000円は、コンプレッサーの不具合による修理費用です。修理保険の年払い24,000円を支払っていましたが、この故障は保険の対象外でした。保険の適用条件は事前に細かく確認しておくことを強くお勧めします。


第3章:失敗談と後悔——知っておきたかったこと

失敗その1:商品構成を間違えた(1〜3月)

最初の3ヶ月、売上が伸び悩んだ最大の原因は「商品構成のミス」でした。

「なんとなく自分が好きな飲み物を中心に仕入れてしまいました。ミネラルウォーター・緑茶・カフェオレが中心だったのですが、工場の作業員さんたちが一番求めていたのはエナジードリンクとコーラだったんです」

4月に設置先の従業員に直接ヒアリングして商品構成を入れ替えたところ、翌月から売上が跳ね上がりました。設置先の「客層」に合った商品構成の設計が、収益の最重要ポイントであることを痛感したと言います。

失敗その2:補充頻度の計算ミス(夏場)

7月・8月の売上急増は嬉しかった反面、補充が追いつかず欠品(売り切れ)が続出しました。

「週1回の補充で十分と思っていたら、夏は週2〜3回行かなければいけなかった。平日の夜や土曜日に車で補充に行くことが増えて、本業と家庭との両立が結構しんどかったです」

この経験から、売上が増えた8月に「自販機の在庫センサー(IoTモジュール)の後付け導入」を12,000円で行い(8月費用として計上)、スマートフォンで在庫状況をリアルタイム確認できるようにしました。

失敗その3:税務処理の準備不足

「副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要なことは知っていましたが、必要経費の計算が思ったより複雑でした」

仕入れ費用・場所代・修理費・交通費(補充のための車のガソリン代も按分で経費計上可能)など、適切な経費計上によって節税できますが、記録を取っていないと後から再計算が大変です。

Kさんは年度の途中から家計簿アプリで全費用を記録するようにしましたが、「最初から専用のスプレッドシートを作っておくべきだった」と後悔しています。

⚠️ 確定申告と税務処理

副業収入が年間20万円を超える場合、翌年2月16日〜3月15日に確定申告が必要です。自販機オーナーの場合、商品仕入れ費・場所代・修理費・交通費・電気代(自己負担の場合)・保険料などが経費として認められます。初年度は税理士に相談することを強くお勧めします。


第4章:成功のコツ——2年目に向けて学んだこと

コツ1:設置場所の「質」が全てを決める

自販機副業の成否は、設置場所で90%が決まります。Kさんの場合、工場の休憩室(従業員40名)という「人が集まる閉じた空間」は理想的な立地でした。

良い設置場所の条件は以下の通りです。

  • 1日50〜100人以上が通る動線上にある
  • 近くに競合の自販機・コンビニがない
  • 屋根・屋内など環境が安定している(屋外は機械の劣化が早い)
  • 設置先オーナーが長期契約に前向きである

「設置場所さえ良ければ、商品構成や価格設定は後から改善できます。逆に設置場所が悪いと、どんなに商品を工夫しても限界があります」

コツ2:「稼ぎ時」に全力投資する

夏場(6〜9月)は飲料自販機の繁忙期です。この期間に在庫を切らさないことが年間収益を最大化するうえで最も重要です。

繁忙期対策として、Kさんが実践したのは以下の通りです。

  • 5月から在庫量を1.5倍に増やす事前準備
  • 補充頻度を週2回に増やす(妻に週1回手伝ってもらった)
  • 売れ筋商品のスロット数を増やして欠品リスクを下げる

コツ3:売れ行きデータを記録・分析する

月ごとの商品別販売数を記録し、「何が売れて何が売れないか」を継続的に分析することで、商品構成の精度が上がります。IOT対応の自販機であれば自動でデータが取れますが、非対応の機種でも補充時に確認した売上数をスプレッドシートに手入力するだけで十分です。

💡 2台目の自販機を検討するタイミング

1台目の純利益が月3万円以上安定し、管理に慣れてきたら2台目を検討するタイミングです。Kさんは2年目(2026年)に2台目の設置を計画中。2台になれば同じ補充ルートで回せるため、効率も上がります。


第5章:2年目の戦略と将来展望——月10万円を目指して

2台目の自販機設置計画

1年間の実績を踏まえ、Kさんは2026年の前半に2台目の自販機設置を計画しています。

「1台目で得た34万7,000円の純利益から、新たな設置場所を開拓するための費用と2台目の自販機(中古)購入費の一部を充てる予定です。2台運営ができれば、年間純利益を60〜80万円(月平均5〜7万円)に引き上げられる計算になります」

2台目の設置場所候補として検討しているのは、以下の通りです。

  • 地域の公民館・コミュニティセンター(自治体との交渉が必要だが競合が少ない)
  • 近隣の中小企業のオフィス(飛び込み営業よりもコネ経由が現実的)
  • スポーツジム・フィットネスクラブ(スポーツ飲料・プロテイン飲料特化で単価向上)

将来的な目標

「月10万円の副業収入を安定させることが、3〜5年後の目標です。自販機を5台くらいに増やして、1台あたり月2万円の純利益が出れば達成できます。老後の資金の柱のひとつにしたいと思っています」

Kさんは、自販機副業を「不動産投資の小型版」として捉えています。一度仕組みを作れば継続的にキャッシュフローが生まれる点、自分のペースで規模を拡大できる点が共通しているからです。

📌 チェックポイント

自販機副業の最大のメリットは「スケーラビリティ」です。1台から始めて、資金が貯まったら2台・3台と増やせます。本業を辞めることなく、リスクを低く抑えながら規模を拡大できるのが、サラリーマンの副業として優れている理由のひとつです。


結び:「自販機副業は地道だが、確かに積み上がる」

Kさんが1年間を振り返って最も強調したのは、「地道さ」でした。

「劇的に稼げるビジネスではありません。1台目の1年間で34万7,000円。ドラマチックな数字ではないですよね。でも、本業を続けながら、週1〜2回の補充作業だけで、確実に積み上がっていく。その感覚は、他の副業では得られないものでした」

失敗も、後悔もありました。しかし、実際に動いて、学んで、改善した1年間は、座ってYouTubeを見ていた時間よりはるかに充実していたと言います。

自販機副業を始めようか迷っている方へ。まず設置できる場所の候補を3カ所書き出してみてください。それが、Kさんが1年前にした最初の一歩と同じ行動です。

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