コカ・コーラの「Coke ON」に挑戦状を叩きつけた低コストアプリとして注目を集めた「ジハンピ」が、2026年4月に大型アップデートを実施した。
サントリービバレッジソリューションは今回のアップデートを「ジハンピ 2.0」と位置づけ、ポイント機能の大幅強化・コンビニとのポイント連携・法人向けサブスクリプション機能の3つを柱に据えている。
アップデートの3つの柱
1. ポイント付与率の大幅強化
ジハンピ最大の競合であるCoke ONは、15本購入で1本無料という「スタンプ機能」で強力なロックインを実現してきた。
今回のアップデートでジハンピは、購入金額の最大5%相当のポイント付与(改定前は2%)に引き上げ。さらに**「曜日限定ボーナスポイント」(毎週木曜日はポイント3倍)と「雨の日ポイント2倍」**キャンペーンを常設施策として導入した。
「Coke ONのスタンプ機能に対し、ジハンピはポイント経済圏の深化で対抗する」という戦略が鮮明だ。
📌 チェックポイント
ジハンピ2.0では「週1本ペース(4本/月)の利用者」でも、ポイントが1ヶ月で約30〜40ポイント(約30〜40円相当)貯まる設計に。少量利用者でも「貯まっている」という実感が生まれやすいUX設計への改善。
2. セブン-イレブン・ファミリーマートとのポイント連携
今回のアップデートで最も注目されるのが、コンビニポイントとの連携機能だ。
ジハンピアプリと nanacoポイント(セブン-イレブン)、Vポイント(ファミリーマート)との連携により:
- ジハンピで貯めたポイントをnanacoやVポイントに変換可能
- nanacoやVポイントをジハンピポイントとして自販機で使用可能
「コンビニとの往来がポイントで繋がる」というエコシステムは、Coke ONがセブン-イレブンとの連携で先行しているが、ジハンピも参戦することで競争が激化する。
3. 法人向けサブスクリプション「ジハンピ for Biz」
新機能として追加された「ジハンピ for Biz」は、企業・団体向けの飲料サブスクリプションサービスだ。
概要:
- 月額固定料金で従業員が毎日1〜2本の指定ドリンクを受け取れる
- 企業がまとめて契約・支払いを行い、従業員はアプリで受け取り
- 健康経営優良法人認定取得のサポート資料を提供
福利厚生として「飲料の無償提供」を導入したい中小企業向けに、コスト感が見えやすいサブスク形式での提供だ。
Coke ONとの競争はどうなるか
ジハンピ2.0のアップデートにより、両サービスの差は縮まっている。しかしCoke ONは依然として6,000万ダウンロード超という圧倒的な規模を誇る。
2026年4月現在の比較:
| 機能 | Coke ON | ジハンピ2.0 |
|---|---|---|
| ユーザー数 | 約6,000万 | 非公開(推計800〜1,200万) |
| ポイント | スタンプ方式 | 5%還元 |
| コンビニ連携 | セブン-イレブン等 | nanacoとVポイント |
| 法人サブスク | Coke ON Pass | ジハンピ for Biz |
| 対応自販機数 | 約77万台 | 約45万台 |
台数では依然Coke ONが優位だが、ポイント還元率と利便性では「ジハンピ2.0が上」という評価も出始めている。
💡 自販機オーナーへの影響
両アプリを積極的に活用するユーザーは、「対応している自販機に行く」という行動が生まれやすい。自販機のキャッシュレス・アプリ対応状況が、ロケーション選択の要因になりつつある。
まとめ
サントリー「ジハンピ2.0」の大型アップデートは、自販機キャッシュレス市場の競争をさらに激化させる。コンビニとの連携、高ポイント還元、法人向けサブスクという3本の矢は、いずれもCoke ONへの明確なカウンター戦略だ。
自販機オーナーとしては、両サービスへの対応機種への更新が収益向上の近道になりつつある。2026年は「アプリ非対応の旧型機は機会損失が大きい」という認識が業界に定着する転換点になりそうだ。
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