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コラム2026.05.11| じはんきプレス編集部

カップ式コーヒー自販機の原価と収益を徹底解剖。1杯あたりいくら儲かるのか?

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自販機ビジネスの中で「最も利益率が高い」と言われるのがカップ式コーヒー自販機です。缶コーヒーやペットボトルと違い、自販機内でコーヒーを「淹れる」ため、原材料費が非常に安く、高い粗利率を実現できます。

では実際に、1杯あたりいくら儲かるのでしょうか?原材料費・電気代・機器コストを全部含めたリアルな収益計算を解説します。


カップ式コーヒー自販機の仕組みと材料

カップ式コーヒー自販機は、内部にコーヒー豆(または粉)・砂糖・クリームなどの原材料を格納し、注文ごとに調合して提供します。

主な原材料

原材料 内容 1杯分コスト
コーヒー豆・粉 レギュラーまたはインスタント 15〜30円
カップ 紙カップ 5〜10円
蓋(リッド) 必要な場合 2〜5円
シロップ・砂糖 加糖メニュー用 1〜3円
クリーム ミルク・クリーム 3〜8円
フィルター等 機種による 1〜3円
合計 27〜59円/杯

一般的なカップコーヒー(ブラック)の材料費は、1杯あたり約25〜45円です。

📌 チェックポイント

スーパーや問屋で業務用コーヒー豆を箱買いすると、さらに安く仕入れられます。高品質豆と低コスト豆のブレンドで「コスパ最高のコーヒー」を目指すのがプロのやり方です。


1杯あたりの収益計算:販売価格別シミュレーション

パターンA:100円コーヒー(競合価格帯)

項目 金額
販売価格 100円
材料費 −35円
1杯あたり粗利 65円
粗利率 65%

パターンB:130円コーヒー(標準価格帯)

項目 金額
販売価格 130円
材料費 −35円
1杯あたり粗利 95円
粗利率 73%

パターンC:150円コーヒー(プレミアム価格帯)

項目 金額
販売価格 150円
材料費 −40円
1杯あたり粗利 110円
粗利率 73%

カップ式コーヒーの粗利率は**65〜75%**と、缶コーヒー(50〜60%)やペットボトル(40〜50%)を大きく上回ります。


月間売上シミュレーション:1日の杯数別

カップ式コーヒー自販機は、1日何杯売れるかで収益が大きく変わります。

場所別の平均杯数目安

設置場所 1日平均杯数 月間杯数
小規模オフィス(〜30人) 5〜15杯 150〜450杯
中規模オフィス(30〜100人) 20〜50杯 600〜1,500杯
病院・医療施設 30〜80杯 900〜2,400杯
工場(製造業) 30〜100杯 900〜3,000杯
大型商業施設 50〜200杯 1,500〜6,000杯

月間収益シミュレーション(130円販売・原価35円)

1日杯数 月間売上 月間仕入れ 月間粗利
10杯 39,000円 10,500円 28,500円
30杯 117,000円 31,500円 85,500円
50杯 195,000円 52,500円 142,500円
100杯 390,000円 105,000円 285,000円

固定コストを加味した純利益計算

粗利から電気代・メンテ費・地代を引いた純利益を計算します。

月間コスト(カップ式コーヒー自販機1台)

コスト項目 月間目安
電気代 7,000〜12,000円
メンテナンス・清掃費 2,000〜5,000円
ロケーション地代(売上10%) 変動
機器コスト(減価償却) 8,000〜15,000円
固定費合計(地代除く) 17,000〜32,000円

純利益計算例(1日30杯・130円・月間売上117,000円)

項目 金額
月間売上 117,000円
材料費 −31,500円
電気代 −9,000円
地代(売上10%) −11,700円
メンテ費 −3,000円
機器コスト −10,000円
月間純利益 51,800円

1日30杯(月間900杯)売れる中規模オフィスに設置すれば、月間純利益約5万円というのが現実的な試算です。


カップ式コーヒー自販機の採算ライン

月間固定コスト(電気代・メンテ・機器費)を約25,000円とした場合:

採算ライン(損益分岐点):

  • 月間固定費 25,000円 ÷ 粗利95円(130円販売の場合) = 約264杯/月 ≒ 1日9杯

つまり、1日9杯以上売れれば黒字という計算になります。小さなオフィスや休憩室でも、10〜20人の従業員がいれば十分達成できる数字です。


カップ式コーヒー自販機のメリット・デメリット

メリット

  • 粗利率が自販機商品中トップクラス(65〜75%)
  • 定期的な需要がある(職場のコーヒー需要は安定)
  • 100〜150円という価格帯でコンビニコーヒーと競合できる
  • アイスコーヒー・カフェラテ・紅茶など多メニュー展開で単価UP

デメリット

  • 電気代が飲料自販機の1.5〜2倍
  • 清掃・メンテナンスの手間が飲料自販機より多い
  • 原材料の管理(鮮度・湿気対策)が必要
  • 故障時の修理費が高い(専門技術が必要)

⚠️ 衛生管理の重要性

カップ式コーヒー自販機は内部の洗浄を怠ると雑菌が繁殖し、クレームの原因になります。週1〜2回の清掃と月1回の定期メンテが必須です。


まとめ

カップ式コーヒー自販機は、適切な立地に設置すれば自販機ビジネスの中でも特に収益性が高い選択肢です。

  • 1杯あたり粗利65〜110円(粗利率65〜75%)
  • 採算ラインは1日9〜15杯と低く、比較的小規模な場所でも黒字化できる
  • 月間1,000杯超の優良立地なら月間純利益5〜10万円も十分狙える

ただし、清掃・メンテ管理の手間や電気代の高さは織り込んだ上で導入を検討しましょう。「楽に儲かる」ではなく「正しく管理すれば高収益」というのが、カップ式コーヒー自販機の正確な評価です。

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