じはんきプレス
じはんきプレス
コラム2026.03.30| じはんきプレス編集部

薬局・ドラッグストアに自販機を設置して24時間売上アップ|2026年版実践ガイド

#薬局#ドラッグストア#24時間#OTC医薬品#健康飲料#設置戦略
薬局・ドラッグストアに自販機を設置して24時間売上アップ|2026年版実践ガイドのアイキャッチ画像

「風邪薬を夜中に買いたい」「ドリンク剤が急に必要になった」——深夜に薬局が閉まっていて困った経験は誰にでもある。

薬局・ドラッグストアの前に設置する自販機は、閉店後もビジネスチャンスを取り込める有力な方法だ。しかも、「健康」を求める来店者との相性は抜群に良い。


薬局・ドラッグストア×自販機の現状

急速に普及するドラッグストア自販機

2025〜2026年にかけて、大手ドラッグストアチェーン(マツキヨ・ウエルシア・ツルハ等)が自販機の設置・パートナーシップを積極化している。

その背景には:

  • 人件費高騰:深夜シフトスタッフの確保が困難・高コスト
  • 24時間ニーズ:夜間の「急な体調不良」への対応需要
  • フランチャイズ店の副収入:加盟オーナーの収益多様化

薬局・ドラッグストア周辺で売れる商品

健康飲料・栄養補助飲料

ドラッグストア来店者は「健康意識が高い」という特徴があり、通常の自販機より機能性飲料の売れ行きが良い。

特によく売れる商品カテゴリ:

カテゴリ 商品例 単価目安
栄養ドリンク リポビタンD・エスカップ 180〜350円
ビタミン補給 C1000タケダ・チオビタ 150〜250円
プロテインドリンク ザバス・明治プロテイン 200〜280円
健康茶 はと麦茶・ルイボス茶 150〜180円
ノンカフェイン飲料 麦茶・黒豆茶・ハーブティー 150〜160円
スポーツ・電解質 ポカリ・アクエリアス 160〜180円

📌 チェックポイント

ドラッグストア前自販機では「栄養ドリンク・ビタミン飲料」の販売比率が他立地の3〜4倍になることがある。「健康のために立ち寄った場所で健康飲料を買う」という行動が連鎖する。

OTC医薬品自販機の可能性

2025年の改正薬機法により、一部の第2類・第3類OTC医薬品(風邪薬・頭痛薬・胃腸薬等)の自動販売が条件付きで認められるようになった。

自販機で販売可能なOTC医薬品(2026年現在):

  • 第3類医薬品:条件付きで許可(薬剤師不在でも販売可)
  • 第2類医薬品:薬剤師監視下またはオンライン薬剤師連携での販売が認可
  • 第1類医薬品:原則として対面または薬剤師によるオンライン相談後のみ

OTC自販機の主な商品:

  • 解熱鎮痛剤(ロキソニンSなど)
  • 胃腸薬(ガスター10・パブロン等)
  • 風邪薬(コルゲン・葛根湯等)
  • マスク・消毒液
  • 目薬(ロートV40等)

設置場所と機種の選定

設置場所の候補

店舗正面玄関前(屋外): 最も通行量が多く、閉店後の深夜需要を取り込める。ただし天候対策(防雨仕様)が必要。

店舗横の駐車場入口: 車で来店する顧客が駐車中に利用しやすい場所。24時間駐車場の場合は深夜需要も期待できる。

店舗内スペース(廊下・空きスペース): 店舗面積に余裕がある場合、休日・夜間でも入れる場所に設置すると購買機会が増える。

推奨機種

機種タイプ 適性 備考
標準飲料自販機(冷温兼用) 健康飲料・栄養ドリンクに対応
物品販売対応自販機 OTC医薬品・衛生用品に対応
冷蔵ショーケース型 ビタミン剤・栄養補助食品に対応
複合型(飲料+物品) 1台で飲料+医薬品の両方に対応

薬局・ドラッグストアオーナーへの提案戦略

提案時の訴求ポイント

1. 閉店後の収益機会 「閉店後も自販機が24時間稼働することで、月○万円の追加収益が見込めます」

2. 人件費削減 「深夜の来店者対応を自販機が代替することで、夜間シフトコストを削減できます」

3. 顧客満足度向上 「深夜・早朝に急遽商品が必要な顧客のニーズに応えることで、店への信頼・ロイヤリティが向上します」

4. フードロス・在庫管理への貢献 「賞味期限が近いドリンク剤を自販機で販売し、廃棄ロスを削減できます」


規制と注意点

薬機法(医薬品医療機器等法)への対応

OTC医薬品を自販機で販売する場合は薬機法の遵守が必須:

  1. 販売許可の取得:薬局開設許可または医薬品販売業許可
  2. 薬剤師の関与:第2類以上はオンライン薬剤師相談システムの組み込みが必要
  3. 製品ラベル・添付文書の提供:QRコードで電子的に提供する方法が認められている
  4. 購入数量制限:乱用防止のため1回あたりの購入点数に制限を設ける

保健所への届出

食品(機能性食品・栄養補助食品)の自販機販売は保健所への届出が必要な場合がある。事前確認を怠らないように。


収益シミュレーション

ドラッグストア正面玄関前(1台)

  • 商品構成:健康飲料70%・栄養ドリンク20%・OTC医薬品10%
  • 1日販売数:55点(閉店後の深夜10〜15点含む)
  • 平均単価:220円
  • 月次売上:363,000円
  • 仕入れ原価(45%):163,350円
  • 場所代(10%):36,300円
  • 管理費:12,000円
  • 月次純利益:151,350円

まとめ:薬局×自販機は「健康×利便性」の最強組み合わせ

薬局・ドラッグストアへの自販機設置は、健康意識の高い来店者と「健康商品を揃えた自販機」の相性が抜群だ。

アクションチェックリスト:

  • 地元の個人薬局・ドラッグストアに設置打診を行う
  • OTC医薬品販売の薬機法要件を保健所で確認する
  • 栄養ドリンク・ビタミン飲料を主力ラインナップに設定する
  • 防雨仕様の屋外設置機種を選ぶ
  • 閉店後の深夜帯の売上を最大化する商品構成を設計する

この記事をシェア