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コラム2026.05.11| じはんきプレス編集部

【徹底計算】自販機商品の原価率と利益率。缶コーヒーから冷凍食品まで全部バラす

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「自販機で売ると実際いくら儲かるの?」

これは自販機ビジネスを検討している人が最初に抱く疑問です。販売価格と仕入れ値の差額がそのまま利益になるわけではなく、電気代・地代・管理コストを差し引いた上で手残りを計算する必要があります。

この記事では、商品カテゴリ別の原価率・利益率と、最終的な「1本あたり手取り額」を具体的な数字で解説します。


自販機の「利益」の仕組みを整理する

まず用語を整理しましょう。

指標 計算式 意味
粗利 販売価格 − 仕入れ原価 商品を売った直接の儲け
原価率 仕入れ原価 ÷ 販売価格 × 100 売上に占める仕入れコストの割合
利益率(粗利率) 粗利 ÷ 販売価格 × 100 売上に占める粗利の割合
純利益 粗利 − 電気代・地代・管理費 実際の手取り

自販機ビジネスで重要なのは粗利率ではなく純利益です。粗利率が高くても電気代・地代が高ければ手残りが少なくなります。

📌 チェックポイント

自販機1台あたりの月間固定コストは「電気代3,000〜8,000円+地代(売上の5〜15%)+管理費2,000〜5,000円」で計算します。これを差し引いた後の数字が真の利益です。


商品カテゴリ別 原価率・利益率の目安

1. 缶飲料(130〜150円)

缶コーヒー・缶ジュース・炭酸飲料など。

項目 数値
販売価格 130〜150円
仕入れ単価(箱買い) 40〜65円
原価率 30〜50%
粗利 70〜100円/本

缶コーヒーの場合:

  • スーパーで箱買い(24缶):約1,200〜1,500円 → 1缶あたり50〜63円
  • 自販機販売価格:130円
  • 1本あたり粗利:67〜80円(粗利率51〜62%)

人気の「ジョージア」「BOSS」などの有名ブランド缶コーヒーは仕入れが高めですが、売れ行きが安定しているため総利益を上げやすいです。

💡 仕入れのコツ

業務用スーパーや問屋を活用すると、通常のスーパーより20〜30%安く仕入れられます。まとめ買いで単価を下げることが収益改善の基本です。


2. ペットボトル飲料(150〜180円)

緑茶・水・スポーツドリンクなど。

項目 数値
販売価格 150〜180円
仕入れ単価 50〜80円
原価率 33〜50%
粗利 70〜110円/本

ミネラルウォーターは仕入れが特に安く(500ml 1本30〜50円程度)、販売価格が150円なら粗利率は**60〜70%**に達することも。

一方、人気ブランド(いろはす・南アルプスなど)は仕入れが高く、原価率が上がる傾向があります。


3. スポーツドリンク・機能性飲料(150〜200円)

ポカリスエット・アクエリアス・モンスターなど。

項目 数値
販売価格 150〜200円
仕入れ単価 60〜100円
原価率 40〜55%
粗利 80〜110円/本

エナジードリンク(モンスター・レッドブルなど)は仕入れが高め(1缶100〜130円)ですが、販売価格も220〜250円と高く設定できるため、粗利額は高い商品です。


4. カップ式コーヒー・ドリンク(100〜200円)

コーヒー豆・シロップ・カップなどを自販機内で調合するタイプ。

項目 数値
販売価格 100〜200円
原材料費(豆・カップ等) 20〜50円/杯
原価率 15〜30%
粗利 80〜160円/杯

カップ式コーヒーは自販機商品の中で最も原価率が低く、最も利益率が高いカテゴリです。

コーヒー豆の仕入れ単価は1杯分で15〜30円程度、カップ・蓋・スターラーの合計が10〜20円なので、合計原材料費は1杯あたり25〜50円が目安です。

100円で販売すれば、1杯あたり粗利は50〜75円(粗利率50〜75%)。カップ式コーヒー自販機が収益性が高い理由はここにあります。


5. スナック・菓子類(120〜200円)

チップス・チョコレート・グミなど。

項目 数値
販売価格 120〜200円
仕入れ単価 50〜100円
原価率 40〜55%
粗利 60〜100円/個

菓子類はドリンクに比べて回転率が低めですが、単価の高い商品(プレミアム菓子・アイス)を置くと1個あたりの粗利を大きく取れます。


6. 冷凍食品(300〜1,500円)

「ど冷えもん」などの冷凍自販機で扱う商品。

項目 数値
販売価格 300〜1,500円
仕入れ単価 100〜700円
原価率 35〜50%
粗利 200〜800円/点

冷凍自販機は1点あたりの粗利額が大きく、高付加価値商品(有名店ラーメン・高級アイスなど)なら1点で500〜800円の粗利を狙えます。

ただし、冷凍機の電気代は飲料自販機の2〜3倍(月1〜2万円程度)と高いため、高回転でないと採算が厳しくなります。

⚠️ 冷凍自販機の採算ライン

電気代を月15,000円と仮定し、粗利率40%なら月間売上が37,500円以上ないと電気代すら回収できません。高付加価値商品と好立地が必須です。


原価率別 商品比較まとめ

商品カテゴリ 原価率 1点あたり粗利 利益率の特徴
カップ式コーヒー 15〜30% 50〜160円 最高
ミネラルウォーター 25〜40% 80〜110円 高い
缶コーヒー 30〜50% 70〜100円 良好
ペットボトル 33〜50% 70〜110円 良好
スナック・菓子 40〜55% 60〜100円 普通
エナジードリンク 45〜55% 80〜120円 普通(単価高)
冷凍食品 35〜50% 200〜800円 高いが電気代大

純利益の計算例:飲料自販機(月間売上8万円の場合)

項目 金額
月間売上 80,000円
仕入れ原価(原価率45%) −36,000円
粗利 44,000円
電気代 −5,000円
地代(売上の10%) −8,000円
管理費・交通費等 −3,000円
純利益(手残り) 28,000円

月間売上8万円のロケーションで、実際の手残りは約2.8万円という計算になります。


利益を最大化するための商品選定戦略

高原価率商品を減らし、低原価率商品を増やす

同じ自販機でも、商品構成を変えるだけで利益率が大きく変わります。

  • 優先的に増やすべき:ミネラルウォーター・無糖緑茶・カップコーヒー
  • 状況に応じて:ブランド缶コーヒー(回転率は高いが原価も高い)
  • 置くなら工夫を:エナジードリンク(単価を高めに設定する)

仕入れ先を工夫する

  • 業務用スーパー・ディスカウントストア:小売店より20〜30%安い
  • ドリンク問屋・飲料卸業者:一定量以上の取引で割引が入る
  • 飲料メーカー直取引:台数が多ければ直接契約が可能

まとめ

自販機の商品別原価率は15〜55%と幅広く、商品選定によって利益率は大きく変わります。利益を最大化するには「売れる商品」と「利益率が高い商品」のバランスを取ることが重要です。

カップ式コーヒーは原価率が最も低く、適切な立地さえあれば非常に高収益を実現できます。飲料自販機の場合も、ミネラルウォーターや無糖緑茶など原価が低く売れ行きが安定した商品を軸に組み立てることが成功の近道です。

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