じはんきプレス
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コラム2026.06.02| 編集部

自販機の月次収益レポート作成術【テンプレート・記載例付き】

#月次レポート#収益管理#帳簿#テンプレート#経営管理
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自販機を1台でも運営しているなら、月次レポートを作ることを強くおすすめします。

「毎月の売上はなんとなくわかっている」という方が多いですが、記録を残さなければ「去年の同じ月と比べてどうか」「どの機が一番稼いでいるか」「コストは増えているか」という判断ができません。

月次レポートは、自販機ビジネスの「通信簿」です。これを毎月作ることで、問題の早期発見と改善が可能になります。


月次レポートに記録すべき7項目

1. 月間売上(税込)

各自販機の月間売上を記録します。オペレーター委託の場合は月次明細書の数値、自己管理の場合は集金額を記録します。

2. 月間商品原価(仕入れ費用)

商品の仕入れにかかったコストの合計です。レシートや領収書をもとに正確に記録しましょう。

原価率の計算式:

原価率 = 月間原価 ÷ 月間売上 × 100
目安:45〜55%が健全

3. 設置場所賃料

固定賃料方式なら月額固定、歩合方式なら「売上 × 歩合率」で計算します。

4. 電気代

自販機専用のサブメーターがある場合はその数値を使います。ない場合は「消費電力(kW)× 稼働時間 × 電力単価」で概算します。

5. メンテナンス・修理費

その月に発生した修理費、点検費を記録します。0円の月が続いた後に大きな修理費が発生することもあるため、月々の積立額(¥2,000〜¥5,000)もここに計上します。

6. その他経費

交通費(補充のための移動)、通信費(IoT管理システムの月額)、キャッシュレス端末の月額費用など。

7. 月間利益(手取り)

月間利益 = 売上 - 原価 - 賃料 - 電気代 - メンテ費 - その他

📌 チェックポイント

重要:利益の計算に「自分の人件費」を忘れずに!補充・管理に費やした時間 × 時給換算した金額を「機会費用」として計上すると、本当の収益性が見えてきます。


月次レポートのテンプレート構成

シート1:機別サマリー

機番 設置場所 売上 原価 賃料 電気代 その他 利益 原価率 備考
01 ○○ビル1F ¥120,000 ¥60,000 ¥10,000 ¥5,000 ¥2,000 ¥43,000 50%
02 △△マンション ¥48,000 ¥25,000 ¥5,000 ¥4,000 ¥1,000 ¥13,000 52%
合計 ¥168,000 ¥85,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥3,000 ¥56,000 51%

シート2:商品別売上(機別)

各自販機で何の商品が何本売れたかを記録します。これがABC分析の基礎データになります。

スロット 商品名 本体価格 販売本数 売上金額 仕入単価 原価 粗利
A1 コーラ350ml ¥130 185 ¥24,050 ¥60 ¥11,100 ¥12,950
A2 緑茶500ml ¥150 160 ¥24,000 ¥70 ¥11,200 ¥12,800

シート3:月次推移グラフ

12か月分の売上・利益・原価率を折れ線グラフで表示します。季節変動のパターンが視覚的に把握できます。

シート4:設置場所別評価

各ロケーションの月間利益・年利回りを一覧にし、最も収益性の高い設置場所と低い設置場所を明確にします。


レポートから読み取るべき3つのシグナル

シグナル①:原価率が60%を超えた月

原価率55%以上は危険信号です。以下を確認してください。

  • 値下がり商品を仕入れていないか
  • 廃棄・ロスが増えていないか
  • 定価より高い仕入れをしていないか

シグナル②:売上が前月比で15%以上下落

突然の売上減少には必ず理由があります。

  • 周辺に競合自販機が新設されたか
  • 設置場所の利用者数が減ったか(オフィス移転など)
  • 商品構成が季節に合っていないか
  • 機器の不具合(販売停止・表示不良)が起きていないか

シグナル③:特定機の利益が常にマイナス

3か月連続して赤字の機は、抜本的な見直しが必要です。

  1. 賃料交渉(引き下げ依頼)
  2. 商品構成の全面見直し
  3. 機器の撤退(ロケーション変更)

デジタルツールの活用

Googleスプレッドシート(無料)

PCとスマホで同期できるため、補充のたびに現地でその場入力が可能です。共有機能を使えば、パートナーや家族と情報を共有しながら管理できます。

会計ソフト(freee・マネーフォワード)

自販機ビジネスが本格的になったら、クラウド会計ソフトへの移行を検討しましょう。確定申告が大幅に楽になります。

IoT管理システム(Vendy・ジハンピ等)

IoT対応の自販機なら、売上データが自動でクラウドに送られ、月次レポートの雛形を自動生成できます。データ入力の手間がゼロになります。


月次レポート作業の効率化スケジュール

タイミング 作業内容 所要時間
補充のたびに 商品販売数・現金回収額を記録 5分/回
月末(月次締め) 全機の売上・費用を集計 30分
翌月5日まで レポート完成・グラフ更新 20分
翌月10日まで 前月分析・改善アクション検討 20分

月次作業にかかる総時間は月1〜2時間程度です。この投資は、年間収益改善に確実につながります。


まとめ

月次レポートは「記録」ではなく「経営判断のツール」です。

最初は項目を絞ってシンプルに始め、慣れてきたら商品別分析や複数機の比較など、レポートの深度を上げていきましょう。数字で経営を見る習慣が、自販機ビジネスを趣味レベルから事業レベルへ引き上げます。

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