2026年6月、FIFAワールドカップが北米(アメリカ・カナダ・メキシコ)で開幕した。
日本代表の試合は時差の関係で深夜〜早朝(日本時間)に開催される。全国のスタジアム・広場・商業施設では大規模なパブリックビューイング(PV)が行われ、深夜にもかかわらず数千〜数万人が集結した。
その会場で、コーヒーやエナジードリンクを手に観戦する群衆——この深夜の特殊需要に対応できた自販機オーナーが、この夏のビッグチャンスをものにした。
W杯2026 パブリックビューイングの規模感
主要開催地と来場者数(2026年実績)
| 会場 | 試合(日本戦) | 来場者数 |
|---|---|---|
| 渋谷スクランブル交差点周辺 | 日本 vs コスタリカ他 | 約3〜5万人 |
| 大阪・御堂筋 | 複数試合 | 約2〜4万人 |
| 名古屋・久屋大通 | 複数試合 | 約1〜2万人 |
| 福岡・天神 | 複数試合 | 約8,000〜15,000人 |
| 各地スポーツバー・商業施設(小規模) | 各試合 | 100〜2,000人 |
渋谷・大阪のような大規模PVでは、周辺コンビニが行列になる一方で、自販機は行列なく瞬時に購入できるため、実際の購入者数はコンビニを上回るケースも報告されている。
深夜・早朝開催特有の商品戦略
通常の昼間需要との違い
W杯PV会場の需要は、通常の屋外イベントとは異なる特殊な傾向を示す。
深夜〜早朝特有の売れ筋:
- 缶コーヒー・カフェラテ(HOT) → 深夜の眠気覚ましに需要急増
- エナジードリンク(モンスター・レッドブル等) → 若者層中心に爆売れ
- 栄養ドリンク(リポビタンD等) → 「もうひと踏ん張り」需要
- 炭酸飲料(コーラ系) → 興奮状態を持続させたいファン層
- 水・スポーツドリンク → 声援で乾いた喉を潤す
注目すべきは、通常なら夏の自販機でほとんど売れないホット系飲料が深夜のPVでは動く点だ。深夜の屋外は気温が下がり、興奮と眠気が交差する場面でホットコーヒーへの需要が生まれた。
W杯PVへの自販機設置の実践ポイント
事前準備と許可取得
W杯PV会場への自販機設置は、PVの主催者(自治体・民間企業)との協議が基本だ。
設置交渉のアプローチ:
- PV主催者(自治体・商工会・企業)への早期アクセス
- 「会場の飲料サービスをサポートする」という価値提供の観点で交渉
- 収益の一部を会場運営費に還元する提案が有効
深夜営業特有の注意事項
深夜から未明にかけて稼働する自販機については、いくつかの特別な対応が必要だ。
- 照明の管理(PV会場の雰囲気を壊さない輝度設定)
- ゴミ処理の連携(ペットボトル回収ボックスの準備)
- 安全管理(混雑・将棋倒しのリスクへの配慮)
W杯期間の売上効果を振り返る
2026年の日本代表のW杯グループステージは3試合。決勝トーナメントに進めばさらに試合が続く。主要PV会場近くの自販機(既存設置台)のオーナーからは、試合のある夜の売上が通常の5〜8倍に達したとの報告が複数寄せられている。
試合がない夜の平常運転と、試合がある夜の爆発的需要——この波を事前に予測し、補充・在庫管理を組み合わせることが、このチャンスを活かす鍵だった。
次の大きなスポーツイベントは2027年のラグビーW杯(日本開催)。今回の経験を糧に、次のチャンスに備えよう。
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