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新商品2026.07.10| 編集部

社長のおごり自販機とは?仕組み・導入費用・効果と類似サービスを徹底解説

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「社員同士の雑談が減った」「部署をまたいだ会話が生まれない」——そんな課題への打ち手として注目されているのが、サントリーの「社長のおごり自販機」です。本記事では、公式発表と導入事例報道をもとに、仕組み・費用・効果・運用の注意点を人事総務の視点で整理します。

社長のおごり自販機とは

「社長のおごり自販機」は、サントリー(サントリー食品インターナショナル)が展開する法人向け自販機サービスです。社員2人が同時に社員証などを専用リーダーにかざすと、それぞれ1本ずつ飲み物を無料で受け取れる仕組みで、職場内コミュニケーションの活性化を目的としています(出典: サントリー公式サービスサイト)。

利用方法には時間制限付きの仕掛けがあり、「2人でICカード式の社員証などを同時にタッチし、10秒以内に欲しい飲料をそれぞれ選ぶと無料になる」と公表されています(出典: サントリービバレッジ&フード ニュースリリース)。「誰かを誘わないと使えない」「一緒に選ぶ数秒間が会話のきっかけになる」という設計が、このサービスの核心です。

サービスは2021年10月に首都圏限定で開始され、2022年5月から全国展開がスタートしたと報じられています(出典: 食品新聞)。

導入費用と費用負担の仕組み

人事総務が最も気になるのは費用でしょう。公式サイトでは、無料提供分の飲料費用は設置先の法人(導入企業)が負担する収益モデルであると説明されています(出典: サントリー公式「デジタルへの取り組み」)。つまり「サントリーが無料で配る」のではなく、企業が福利厚生費として飲料代を負担する仕組みです。

紹介メディアでは「導入費は0円(初期費用・月額費用なし)で、企業が負担するのは飲料代のみ。商品補充・管理・代金管理は専門スタッフに任せられる」と説明されています(出典: snaq.me magazine)。ただしこれはまとめ記事上の表記であり、電気代の負担や最低契約期間などの正確な契約条件は、公式窓口への確認をおすすめします。

項目 内容 出典
無料分の飲料代 設置先の法人が負担 サントリー公式
初期費用・月額費用 「0円」と紹介メディアが説明(要公式確認) snaq.me magazine
補充・管理・代金管理 専門スタッフに任せられると紹介 snaq.me magazine
専用カード ICカード社員証がない法人向けに有償で用意(価格は要問い合わせ) Impress Watch

ICカード式の社員証がない、または対応しない法人向けには、2022年5月の全国展開に合わせて有償の「社長のおごり専用カード」が用意されたと報じられています(出典: Impress Watch)。

企業ごとにカスタマイズできる設定

福利厚生費のコントロールという観点で重要なのが、細かな利用設定です。おごりモードを起動する時間帯・曜日、1人当たり無料になる上限本数、同じペアで無料になる上限回数などを、企業ごとにカスタマイズできると紹介されています(出典: snaq.me magazine)。

また、2022年3月発表のリニューアルでは、専用カード対応に加え、新入社員など特定の社員に対する購入回数制限や利用時間帯の設定が可能になったと報じられています(出典: ITmedia NEWS)。

名称も設置先に合わせて「工場長のおごり」「院長のおごり」「オーナーのおごり」などに変更可能です。実例として、名古屋のSTATION Aiは「どえりゃーつながるSTATION Aiのおごり自販機」として導入し、会員スタートアップ同士のつながり創出を狙ったと公表されています(出典: STATION Ai株式会社プレスリリース)。

導入実績と効果・評判

サントリー食品インターナショナルの発表によると、2023年10月末時点でサービス開始2年での設置企業は360社超、設置台数は前年比3倍規模に増加し、累計利用者は延べ600万人(300万ペア)を突破したと公表されています(出典: PR TIMES掲載プレスリリース)。

効果面では、導入企業への調査で利用者の84%が「コミュニケーションのきっかけになった」、86%が「周囲に相談しやすくなった」と回答したと紹介されています(出典: 社長online)。なお、この調査の実施時期やサンプル数の詳細は確認できていません。

さらにサントリーは、雑談研究者・清水崇文氏(上智大学言語教育研究センター教授)監修のもと設置企業120社へアンケート調査を実施。利用時の雑談時間は「約3分」で、「終わりの時間がよめる」「ながら・ついで」「共同作業」「目の前にある共通の話題」「適度な距離でヨコ並び」という"雑談が生まれやすくなる5条件"を発表しています(出典: サントリービバレッジ&フード ニュースリリース)。2人同時タッチ+10秒以内に選ぶという仕掛けが自然な雑談を生む点は、「タバコ部屋」との違いなどの観点からメディアでも分析されています(出典: PRESIDENT Online)。

福利厚生としてのオフィス自販機全般の潮流は、オフィス自販機の福利厚生トレンドでも解説しています。

導入事例に学ぶ運用の注意点

大規模導入の代表例がTOPPANです。同社は「事業部長のおごり自販機」という名称にアレンジし、情報コミュニケーション事業本部・DXデザイン事業部の約5,000人を対象とする社内施策「ZATSUDAN倍増計画」の一環として導入したと報じられています(出典: ITmedia ビジネスオンライン)。

一方で、TOPPAN事例には運用上の教訓もあります。当初「1人1日2本まで」というシンプルな制限のみで運用した結果、3人で行くと2ペア成立して本数が増えるなどの想定外利用が広がり、高額請求が発生。利用制限の設計(設定の作り込み)が重要だと担当者が語っています(出典: ITmedia ビジネスオンライン)。導入前に「上限本数・同一ペア回数・利用時間帯」をどう設定するか、予算シミュレーションと合わせて詰めておくべきでしょう。

このほか、IT企業のユニリタが自社の福利厚生として本サービスを公式noteで紹介するなど(出典: ユニリタ公式note)、業種を問わず事例が広がっています。社員満足度の観点からの設置検討は、オフィス自販機と社員満足度の関係も参考になります。

類似サービスと業界動向

「2人同時タッチで無料」というおごり型の直接競合サービスは、現時点で確認できていません。代替としては、オフィス向けの飲料・軽食サービス群(オフィスコンビニ等)が比較対象になります。サントリー自身も2022年5月の全国拡大と同時に、菓子・カップ麺等の軽食を自販機横で販売する新サービス「ボスマート」など法人向け自販機サービスの拡張を発表しています(出典: フーズチャネル)。

業界動向としては、ダイドードリンコとアサヒ飲料が自販機オペレーション業務の共同新会社「ダイナミックベンディングネットワーク」を設立し、事業効率化を進めていると報じられています(出典: 東洋経済オンライン)。法人向け自販機サービスの選択肢を広く比較したい場合は、法人向け自販機の福利厚生導入ガイドサントリー自販機完全ガイド2026もあわせてご覧ください。

まとめ:人事総務の導入判断チェックポイント

  • 費用の主体は「無料分の飲料代を企業が負担」するモデル。契約条件の詳細は公式窓口で確認する
  • 上限本数・同一ペア回数・利用時間帯などの設定を導入前に作り込む(TOPPAN事例の教訓)
  • 効果測定は「雑談のきっかけ」「相談のしやすさ」など定性面も含めて設計する

「飲み物をおごる」というシンプルな仕掛けで社内の会話を増やす本サービスは、コミュニケーション施策としてのわかりやすさが強みです。自社の規模・予算に合わせた設定設計を前提に、検討する価値があるでしょう。

出典・参考

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