「月に数万円の不労所得」というイメージで自販機ビジネスに入る人は多いですが、現実はどうなのでしょう。今回は、副業・本業として自販機を運営する5名のオーナーに、収益の実態・苦労・やりがい・失敗談を本音で語ってもらいました。
オーナーA:会社員×副業型、5台運営(関東・3年目)
Aさんの1ヶ月のリアルな数字(5台合計)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売上合計 | 約280,000円 |
| 商品仕入れ | ▲115,000円 |
| 電気代(按分) | ▲22,000円 |
| ロケーション手数料 | ▲38,000円 |
| ガソリン・補充交通費 | ▲18,000円 |
| 手残り(月次利益) | 約87,000円 |
オーナーB:脱サラして専業化、22台運営(九州・7年目)
Bさんが語る「台数を増やすときの落とし穴」
- 立地のクオリティを落としてでも台数を増やすのはNG:数台目以降、妥協して設置した機械は利益を出しにくく、補充の手間だけが増える
- 補充ルートの設計が最重要:台数が増えると、ルートが非効率になりがち。地図上で最短ルートを設計することが重要
- 資金繰りに注意:台数増加は在庫と電気代と人件費が比例して増える。キャッシュフローの見通しを立てずに拡大すると詰まる
📌 チェックポイント
自販機専業化のラインは「10〜15台、月収入30〜40万円」が一般的な目安とされています。
オーナーC:冷凍食品自販機に特化、8台運営(関西・2年目)
冷凍食品自販機の収益モデル(8台平均)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 1台あたり平均月売上 | 85,000円 |
| 1台あたり平均商品原価 | 45,000円 |
| 1台あたり電気代 | 8,000円 |
| 1台あたり月次利益 | 約32,000円 |
| 8台合計月次利益 | 約256,000円 |
オーナーD:軌道に乗るまで2年かかった苦労話(北海道・4年目)
Dさんが教える「失敗する立地の特徴」
- コンビニから200m以内:競合が強すぎて勝てない
- 昼間だけ人が多い場所(オフィス街の路地裏など):夜間・休日の売上ゼロ
- 通り抜け動線の途中:立ち止まって購入する行動が起きにくい
- 雨ざらしの設置場所:外見が汚れやすく、利用者の心理的抵抗が高まる
- 周辺に自動販売機が密集:価格競争に巻き込まれる
オーナーE:「辞めようと思った」瞬間と続けている理由(東京・6年目)
Eさんの「リスク管理術」
- 修理費の積立:毎月の利益の10%を「修理・更新費」として別口座に積み立て
- 保険の活用:動産総合保険に加入し、故障・盗難リスクをカバー
- 複数台分散設置:1台が故障しても他台でカバーできる体制
5人のオーナーに共通する「成功の法則」
インタビューを通じて見えてきた共通点をまとめます。
① 立地調査に時間をかけている どのオーナーも「立地で9割が決まる」という意識を持っており、設置前の調査に惜しまず時間をかけています。
② 小さく始めて確認してから拡大する 最初から多台数を入れるのではなく、1〜2台で立地と商品の相性を確認してから増台するスタイルが全員に共通していました。
③ 「やめ時」の基準を持っている 「3ヶ月連続で月2万円以下なら撤退する」など、判断基準を事前に設定しているオーナーが多数。感情的にずるずる続けないことがポイントです。
④ コミュニティで情報交換している SNSや地域の自販機オーナー会などを通じて、立地情報・仕入れ先・機種情報などを共有するネットワークを持っています。
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