「オフィスや店舗の空きスペースにサントリーの自販機を置きたい」と考えたとき、最初につまずきやすいのが「どこに申し込めばいいのか」という点です。サントリーの自販機設置には、公式自販機サイトとサントリービバレッジソリューション(SBS)という2系統の窓口があり、その関係を理解しておくと話がスムーズに進みます。
本記事では、公式サイトの記載を裏取りしながら、申込窓口の整理、設置条件と費用、申し込みから設置までの流れ、設置後のサポート体制までを解説します。
申込窓口は2系統:公式自販機サイトとSBS
サントリーの自販機設置に関する情報発信は、大きく2つのサイトに分かれています。
1つ目は「【公式】サントリー自販機 オフィシャルサイト」で、オフィスや店舗など法人向けに設置の流れや機種を案内するサイトです。2つ目は「サントリービバレッジソリューション(SBS)」の事業サイトで、こちらは自販機オペレーションの運営実務を担う会社の窓口です。入口は2つありますが、実際の設置・運営はSBSが担う体制と整理できます。
SBSとはどんな会社か
SBSはサントリー食品インターナショナルの子会社で、本社は東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー11階に置かれています(出典: SBS会社概要)。現在の体制は、2022年1月1日付でジャパンビバレッジを存続会社として、ジャパンビバレッジの事業、サントリービバレッジサービスの自販機関連事業、旧SBSの法人営業部門とファウンテン事業を経営統合して発足したものです(登記上の設立日は前身ジャパンビバレッジ東京の2010年11月25日、出典: Wikipedia)。
また、SBSの自販機はサントリーの清涼飲料水に加えて、各飲料メーカーの人気商品を1台で販売できる「ミックス対応」が可能と公式サイトに記載されています(出典: SBS公式サイト)。自社商品だけで構成されがちなメーカー直営型のなかでは特徴的なポイントです。
申し込みは問い合わせフォームから
SBSへの設置申し込みはお問い合わせフォームから行い、担当者から訪問日時などの折り返し連絡が来る流れです(出典: SBS公式サイト)。設置申込専用のフリーダイヤルは確認できず、フォームが公式の申込導線となります。
設置の条件と費用
設置費用は無料、負担はスペースと電気代のみ
サントリー公式自販機サイトでは、自販機の設置に費用はかからず、設置者が負担するのは「設置スペース」と「電気代」のみと明記されています(出典: サントリー公式)。機材の購入費やレンタル料が発生しない、いわゆるフルオペレーション型の仕組みです。この仕組み自体を詳しく知りたい方は自販機を無料で設置できる仕組みの解説もあわせてご覧ください。
必要な設置スペース
標準型自動販売機のサイズは次の通り公表されています(出典: サントリー公式)。
| 項目 | 標準型自動販売機 |
|---|---|
| 高さ | 1830mm |
| 幅 | 1027〜1335mm |
| 奥行 | 660〜868mm |
| 収容本数 | 400〜840本(190〜250缶換算) |
対応エリア
公式自販機サイトは「全国47都道府県で設置・サポートに対応(一部対応が難しいエリアあり)」と記載しています。一方、WikipediaはSBSの事業エリアを鳥取県・島根県・佐賀県・鹿児島県を除く43都道府県としており、記載には幅があります。該当エリアでの設置可否は申し込み時に個別確認するのが確実です。
売上の目安
キリン・サントリーなど大手飲料メーカー直営の設置では、月間500〜600本以上の売上見込みが目安と言われており、駅・病院などの集客地や福利厚生目的の場合はそれ未満でも設置が検討されることがあるとされています(出典: 自販機ねっと)。ただしこれは第三者比較サイトの記述であり、サントリー公式が公表した設置条件ではない点に注意してください。
申し込みから設置までの流れ
公式サイトの記載を整理すると、設置までのステップは次のようになります(出典: サントリー公式・SBS公式サイト)。
- 問い合わせフォームから申し込み:SBSのフォームに入力すると、担当者から訪問日時等の折り返し連絡が来ます
- 営業担当者によるヒアリング:希望の機種・商品構成・設置場所などの要望を聞き取ります
- 設置環境の確認と販売シミュレーション:担当者が設置環境を確認し、最適な提案を行います
- 設置工事の調整:通常1週間程度で設置可能とされています(設置環境により変動、事前調整が必要)
- 設置当日から稼働:専門スタッフが機材と商品を持参して設置作業を行い、動作確認後すぐに利用開始できます
設置後の運用サポート
補充・集金・清掃までお任せ
設置後のアフターサービスとして、ニーズに応じた商品構成の最適化と定期補充、スタッフによる売上金回収・釣銭補充、清掃までを実施すると公式サイトに記載されています(出典: サントリー公式)。設置者側の日常的な作業は基本的に発生しない運用モデルです。
キャッシュレス「ジハンピ」への対応
サントリーは独自開発の自販機キャッシュレスサービス「ジハンピ」を展開しています。専用アプリ・決済端末・管理システムから構成され(出典: サントリー公式)、2024年12月の北海道先行展開を経て2025年3月から全国展開を開始しました(出典: ニュースリリースSBF1568)。2025年8月末時点で対応自販機は16万台以上に拡大して年内15万台目標を前倒し達成、アプリは1,000万ダウンロードを突破し、対応機は非対応機に比べ売上金額が平均3%以上アップしたと公表されています(出典: ニュースリリースSBF1610)。
対応決済はVisa・Mastercard・JCB・American Express・Diners・Apple Pay・Google Pay・PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・モバイルSuica・メルペイの13マネーブランドと、楽天ポイント・dポイント・Vポイント・Ponta・WAON POINTの5ポイントブランド(出典: Impress Watch)。初期設定はSMS認証と決済手段の連携のみで最短60秒、氏名や年齢、メールアドレスの登録は不要です(出典: 食品新聞)。機能の詳細はジハンピのアップデート解説記事も参照してください。
このほか、色使いに配慮したユニバーサルデザインの「ユニバーサル自販機」は、1台で電子マネー・QRコード・非接触型クレジットカードなど多様な決済手段に対応できます(出典: サントリー公式)。
収益条件はどう決まるのか
SBSの公式サイトには、販売手数料・マージン率・固定フィーの具体的な金額は記載されていません。業界一般の目安としては、売上連動型の報酬率は10〜20%、固定型は月12,000円程度とされますが(出典: 自販機設置で副収入)、これはサントリー固有の公表条件ではありません。実際の条件は販売シミュレーションを踏まえた個別提案で提示されるため、ヒアリングの際に必ず確認しましょう。
他社の申込フローや条件感と比べたい方には、コカ・コーラ自販機の設置申し込みガイドとダイドー自販機の設置・収益モデル解説が参考になります。
直営以外の申込ルートもある
サントリー系の自販機は、SBSへの直接申込のほかに特約店・オペレーター経由でも設置できます。例えば1977年創業の八洋は、首都圏を中心に約73,000台の取引実績を持ち、サントリー自販機の設置案内ページを設けています(出典: 八洋公式サイト)。地域や施設の性質によっては、こうしたオペレーター経由のほうがきめ細かい対応を受けられる場合もあります。
まとめ
- 窓口は「公式サントリー自販機サイト」と「SBS事業サイト」の2系統で、運営実務はSBSが担当。申込導線は問い合わせフォーム
- 設置費用は無料で、設置者の負担は設置スペースと電気代のみ
- 申し込み後はヒアリングと販売シミュレーションを経て、通常1週間程度で設置、当日から稼働可能
- 補充・売上金回収・清掃までのフルサポートに加え、キャッシュレス「ジハンピ」が急速に普及中
- 手数料条件は非公開のため、個別提案の場で必ず確認を
出典・参考
- 【公式】サントリー自販機 オフィシャルサイト(自動販売機設置までの流れ)
- 【公式】サントリー自販機 オフィシャルサイト(標準型自動販売機のサイズ)
- 【公式】サントリー自販機 オフィシャルサイト(ユニバーサル自販機)
- サントリービバレッジソリューション(設置までの流れ)
- サントリービバレッジソリューション(自動販売機事業)
- サントリービバレッジソリューション(会社概要)
- Wikipedia(サントリービバレッジソリューション)
- 自販機ねっと(コラム:月間何本売れれば設置できるか)
- 自販機設置で副収入(手数料の種類と違い)
- サントリー公式(デジタルへの取り組み:ジハンピ)
- サントリービバレッジ&フード ニュースリリース(SBF1568)
- サントリービバレッジ&フード ニュースリリース(SBF1610)
- Impress Watch(サントリー、キャッシュレス自販機「ジハンピ」全国展開)
- 食品新聞(サントリー キャッシュレス対応自販機を急拡大)
- 株式会社八洋(企業情報・事業案内)
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