じはんきプレス
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コラム2026.06.15| 編集部

【実録】自販機オーナーの月次収支レポート2026。台数別・立地別のリアルな数字を大公開

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「自販機で月5万円稼げる?」「10台持てば専業になれる?」――自販機ビジネスの収益について、ネット上には漠然とした情報が多く、具体的な数字が見えにくい状況が続いています。

本記事では、じはんきプレス編集部が実際に自販機を運営しているオーナー複数名から収集したリアルな月次収支データを集計し、台数別・立地別・機種別に整理してお届けします。

💡 データについて

本記事で紹介する数字は、編集部が2026年1〜5月にオーナーへのアンケート・インタビューで収集した実データを元に作成しています。個人差・季節差があることをご了承ください。


1. 【飲料自販機】1台あたりの月次収支(立地別)

データ①:オフィスビル(従業員200名規模)

項目 金額
月間売上 168,000円
商品仕入れ(原価率40%) ▲67,200円
ロケーション手数料(売上の15%) ▲25,200円
電気代(月額) ▲5,500円
補充交通費(週2回) ▲8,000円
月次利益 61,100円
利益率 36%

データ②:住宅街(200世帯のマンション前)

項目 金額
月間売上 52,000円
商品仕入れ(原価率42%) ▲21,840円
ロケーション手数料(売上の10%) ▲5,200円
電気代 ▲5,500円
補充交通費(週1回) ▲4,000円
月次利益 15,460円
利益率 30%

データ③:駅前広場(乗降客数:5,000人/日の中規模駅)

項目 金額
月間売上 285,000円
商品仕入れ(原価率38%) ▲108,300円
ロケーション手数料(売上の20%) ▲57,000円
電気代 ▲5,500円
補充交通費(週3回) ▲10,000円
月次利益 104,200円
利益率 37%

📌 チェックポイント

立地のクオリティが1台あたりの月収を「15,000円〜10万円超」と7倍以上の差を生み出します。立地調査への時間投資がいかに重要かわかるデータです。


2. 【冷凍食品自販機】1台あたりの月次収支

冷凍食品自販機は商品単価が高い分、販売数が少なくても収益を出せます。

データ④:商店街(地方都市・人通り中程度)

項目 金額
月間売上(平均単価750円×70個) 52,500円
商品仕入れ(原価率50%) ▲26,250円
ロケーション手数料(売上の12%) ▲6,300円
電気代(冷凍・消費電力大) ▲9,000円
補充交通費 ▲3,000円
月次利益 7,950円
利益率 15%

データ⑤:工場敷地内(従業員100名)

項目 金額
月間売上(平均単価900円×120個) 108,000円
商品仕入れ(原価率45%) ▲48,600円
ロケーション手数料(売上の10%) ▲10,800円
電気代 ▲9,000円
補充交通費 ▲3,000円
月次利益 36,600円
利益率 34%

3. 台数別の月間収支シミュレーション(飲料自販機・平均的立地)

平均的な立地での1台あたり月次利益を3.5万円と想定した場合のシミュレーション:

台数 売上合計 経費合計 月次利益 人件費(自分の時間)
1台 100,000円 65,000円 35,000円 月8〜12時間
3台 300,000円 195,000円 105,000円 月20〜30時間
5台 500,000円 325,000円 175,000円 月30〜45時間
10台 1,000,000円 700,000円 300,000円 月50〜70時間
15台 1,500,000円 1,100,000円 400,000円※ スタッフ1名が必要
20台 2,000,000円 1,450,000円 550,000円※ スタッフ1〜2名

※15台超からはスタッフ人件費(月15〜30万円)を含む

📌 チェックポイント

「10台で月収30万円」は実現可能なラインですが、そこまで増やすには良質な立地確保が前提。10台全てが「平均以上」の立地でないと、この数字には届きません。


4. 年間収支で見る「本当の利益」

月次利益だけ見ていると見落としがちな「年間でかかるコスト」があります。

年間コストの内訳(1台あたり)

コスト項目 年間金額
保険(動産総合) 15,000〜30,000円
定期メンテナンス 20,000〜50,000円
修理費(想定) 10,000〜80,000円
機械の減価償却費 購入価格の10〜20%/年
消耗品(清掃用具等) 5,000〜10,000円
年間追加コスト合計 50,000〜170,000円

これを月割りにすると月4,000〜14,000円が追加コストとして発生します。「月収入35,000円」の自販機の実質的な利益は月21,000〜31,000円程度になる計算です。


5. 「投資回収期間」の実態

自販機投資の回収期間を、取得方法別に見てみましょう。

取得方法 初期費用 月次利益(平均) 投資回収期間
新品購入(200万円) 2,000,000円 35,000円 約57ヶ月(約5年)
中古購入(50万円) 500,000円 30,000円 約17ヶ月(約1.5年)
リース(月5万円) 0円 35,000円 – 50,000円 = -15,000円 ※赤字になるケースあり
メーカー無償設置 0円 5,000〜15,000円 即時(ただし収益は小さい)

⚠️ リースの注意点

リース契約は月々のリース料が収益を上回るリスクがあります。特に中小型機種ではリースよりも中古購入の方が経済合理性が高いケースが多いです。


6. 利益率を上げるための3つのアクション

データからわかる、利益率改善に最も効果的なポイントを3つまとめます。

アクション①:原価率を40%以下に抑える

仕入れ先の見直し・大量仕入れ・メーカーとの直取引など、原価率を1%下げるだけで月次利益が大きく改善します。

アクション②:電気代を削減する(省エネ機種への切り替え)

年式の古い機械は月電気代が8,000〜15,000円かかることも。省エネ最新機種(JIS S 1015対応)では月4,000〜6,000円に削減できます。月2,000〜9,000円の差は年間で最大10万円超の改善効果。

アクション③:ロケーション手数料の交渉

売上の20%を手数料として支払っている場合、15%に下げるだけで月次利益が大幅改善します。「機械の清掃を毎回自分でする」「売上レポートを月次で提供する」などの付加価値提供を交換条件に交渉するのが有効です。


まとめ

自販機ビジネスの月収は「台数×立地クオリティ×運営効率」の掛け算です。「5台で月20〜40万円」「10台で月35〜60万円」が現実的な目標ラインといえます。

この記事のデータを参考に、自分のビジネスプランを現実的な数字で検証してみてください。

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